10.1.09

Slowfood in Lugano


私の仕事は、美術品の鑑定をお客様のお宅に伺ってすることから始まりますが、昨日はスイスのイタリア語圏のルガノへ行ってきました。

チューリッヒもすごく寒いけど、ルガノにも雪が積もっていました。でも、マイナス3度の代わりにプラス3度だから、すごく暖かく感じました。しかも、1週間以上霧の中で過ごしていた私には太陽の光が眩しい。いいスタートです。

でも、今日の仕事は強行でした。ルガノの80歳を超えても現役で頑張ってらっしゃる弁護士さんのお宅にお邪魔しました。奥様も弁護士で現役。3人のお子様も弁護士で、同じファームで働かれています。しかも、ルガノ市内のご自宅は、家と同じでその3人のお子様家族を含めみんなが一緒の邸宅を分けて住まれていました。(と言っても、家とは大きさが雲泥の差ですが。)

東洋美術だけでも300点を超える美術品の鑑定を、1日でするのは結構しんどかったけど、お昼ご飯は素敵でした。
いつもだとお昼は外に軽く食べにでるか、サンドイッチ持参でこういう仕事は済ませる私ですが、パンとハムでも、と言われたので、軽いお食事ならでは、とご馳走になるつもりだった私をブラジル人のメイドさん、ローザに案内された部屋には、なんと銀器に盛られたハムとパン。

パンの間にハムでも入れてサンドイッチにして、がぶりと思っていた私の横で、優雅に銀器のナイフとフォークでハムを切って食べるご老人お2人。 こういう優雅な生活が80歳を超えても現役で働ける秘けつなんだろうな。と実感しました。