28.8.09

The River Café

20年ぶりくらいのザ・リバー・カフェです。うっすらとした記憶によると、弟がイギリスに遊びに来てて一緒に食べに行ったのが最後のような気がします。テムズ・ワーフにあるこの店は、向かいがポンピドーセンターやロイズ・オブ・ロンドンを設計したリチャード・ロジャースの事務所で、当然このレストランの建物もロジャースの作品。確かそれで建築家を目指していた弟を連れて行ったんだったんちゃうかな。(違ったかな・・・)
今は、ジェーミー・オリバー君が昔ここで働いていたことの方が有名かも知れません。
この店のシェフ、ローズ・グレイとルース・ロジャースの本は何冊も持ってて、実は私、隠れファンなのです。私が作る料理は結構ここのレシピが中心。とりあえず、イタリアのマンマのレシピを高級イタリアンでもなく、家庭的なままおしゃれにしたって感じのイタリアンなのです。
ひさびさに行ったのに、なんか昔のまんま。少しインテリアは時代に合わせて、モダンになってる感じ。
野菜漬けの昨夜のレストランから開放されるとつい肉が食べたくなるもので、アンティパストはカラパッチョのビート添え。クリームフレッシュの中にホースラディシュが入ったものが乗っています。ローストビーフにホースラディシュが合うように、周りを軽く焼いてあるお肉にぴったり。これも、レシピにあったなあ。でもお肉がめちゃうま。
プリモに私はボンゴレ、山ちゃんはパンゼロッティの中にスクワッシュとリコッタチーズを入れたものを注文。ボンゴレはまあまあ。パンゼロッティは皮が薄くって中味がじゅっ。おいしいい。。。
結論。おいしい店は生き残る。
今でこそ、日本みたいにオープンキッチンの店とか、特にロンドンの街中で(ここハマスミスは郊外やけど)外の庭に野菜やハーブが植えてあってそこでごはんが食べれるようなとこはいっぱい出来たけど。この店が出来た頃は、ロンドンのイタリアン料理史変えたくらいの衝撃だったのを覚えています。ロンドンにお越しの際はお試しあれ。要予約です。

Vegitarian pur..

今ロンドンで一番人気の界隈、ショーディチに行きました。私が住んでた頃はあまり足を運ぶことがなかった界隈です。最近は、おしゃれな店やビンテージショップが建ち並び、アーティストたちが住み着くようになって一躍人気に。シュピタルフィールドの向かいにある大好きなお店オールセイントで服を買い込んだ後、べジタリアンの山ちゃんのために選んだSafへ。
ここのべジタリアン料理はちょっとチューリッヒにあるえべジタリアンレストランのヒルトルよりまだ力が入ってる。というのも、小麦粉なんか体に悪いもんは一切使わない。いわいるローコストと呼ばれる加熱していない料理だけでもコースメニューが取れちゃう。べジタリアンの山ちゃんは、いつもならメニューに記されている(V)のわずかなチョイスのなかから選んでるけど、今日はメニュー全部がOK。目が輝いているのが伺えます。まあ、わたしも野菜は好きやし、体にいいもんは食べようのコンセプトで注文に。山ちゃんのおかげでいろいろ私も勉強させてもらってます。彼女はいわいるラクト・オボ・ヴェジイタリアンといって乳製品と卵は大丈夫。でもここのレストランはラクトフリーで乳製品もはいってないそう。

まずは、2人でとったスターターの盛り合わせ。ビートのラビオリ、カシューナッツで作ったオリジナル・チーズ、お米の代わりにパースニップを使った梅ときゅうりの巻き寿司などなど。結構いける。。とくにラビオリが最高。
メインは山ちゃんがセロリの根を皮の代わりにしたタコス。中は3種類の野菜。 私は無難なとこで玄米の焼き飯にお豆腐の照り焼き、キムチがついててなかなかおいしい。これならお肉とかなくても、日本人の私にはまったく大丈夫。ローコストはちょっと私には無理。。。夜は暖かく調理されてるものがいいし。
でも、このデザートだけはちょっとしんどかったかな。乳製品の代わりにカシューナッツを使ったくりーを使ったケーキ。しかも下の生地も小麦を使ったり焼いたりしないので、ナッツ類で作ったもの。
でも、ロンドンでいろいろ食べて今回思ったことの一つに、日本語と食材があふれていること。
日本語の乱用とはいかないけど、maki, age, yakiにはじまり、Yuzu, Wakame, Maccha, Okonomiyaki。
昔ロンドンのパブでカラオケ・ナイトの時に、隣に座ってたおじさんがわたしに「イギリス人は本当いろいろ発明したけど、このKaraokeは私たちの国民性にあったすばらしい発明だと思うよ。特に、みんで肩を並べて一緒に歌うのはパブでは最高だしね。日本にもカラオーキ(イギリス人はそう発音する)あるのか??」 と言われた時の事を思い出しちゃいました。この人の自信の持ち方には、どうもからっぽのオーケストラがカラオケと言う言葉になってね。。。なんていえませんでした。みんな絶対、昔の日本人がフレンチ食べに行ってメニュー解れへんかったころのようなもんちゃうんかな。
後日談ですが、ローコストで頑張ったベジタリアンの山ちゃんは夜おなががいたくって、眠れませんでした。胃が頑張って消化でききれなかったみたいでっす。
お肉万歳。

Summertime in London

久しぶりの夏のロンドン。いいもんです。まあ、天気がよかったからこういうのもなんですが。今年はどこも猛暑のようです。ハイドパークの芝も少し茶色く焼けてるようなきもしないでもない。
学生の時、お昼休みにヴィクトリア・アルバート美術館のあとよくお昼食べに行って昼寝したな。。。なんてセンチメンタルに思い出しながらピーターパンを見上げちゃったりして。
そこに毎夏有名建築家によって立て直されるサーペンタイン・ギャラリーが目の前に登場。なんか見たことあると思っていたら、やはりこの夏直島でみたSANNAの妹島和世と西沢立衛の作品。あの海の家のぴかぴか感がよみがえってきました。ここのカフェでおいしいアイスを食べたあと中へ。
中の展示はジェフ・クーン。子供の浮き輪がつらさがっている。何で出来てるか、じろじろ見てる人を馬鹿にしていた私は後で反省。浮輪やんと思ってたもののマテリアルはなんとアルミ。去年、ビルバオのグッゲンハイムで見た風船と同じ原理。やっぱりジェフ・クーンはえらい。
このあと、私たちの常宿の界隈ニールスストリートで見つけた気持ち悪いケーキ屋さん。ポップよね。でも、おいしないやろな。

27.8.09

Robatayaki in London

乾杯。。ということでSanちゃん(以下山ちゃんと命名)と毎年恒例のロンドンへもどろうの旅を今年は夏にすることに決定。
毎年アジアアートウィークにあわせて、秋に帰ってたけど、たまには昔みたいに夏にハイドパーク言って寝転んでだらだらしようと言うことになったわけです。
でも。。。だらだら出来ない2人はハイドパークは日曜日に取っておいて、今日は食いだおれに決定。Rokaという炉辺焼きレストランへ直行。まずは、焼酎でつくったカイピリンャ。ライムの代わりにすだちがはいっていて、ピムスのようにきゅうりまで浮いてます。すごく爽やかでおいしい。
ロンドンの出版社などがたくさんあるグッジストリート界隈にあるこのお店の見せ場は、レストランの真ん中に広がる炉辺焼きのグリル。おいしそうな焼き鳥や魚が乗ってます。
まずはスターターの和牛のカラパッチョとサマートリュフ。ベジタリアンの山ちゃんはなす田楽の花胡椒あえ。私のほうのお肉の中にはべったらようなの大根のマリネが入っていて、ピエモンテのサマートリュフも香りがすごい。おもわず残りのオイルも御飯をつけて食べちゃいました。
おもしろかったのが、日本人が日本料理屋でする行動って観られてるんですよね。というか、みんなそれがルールとおもっちゃうのか、この私のお行儀悪い行動を隣も、その隣もまねしてました。。。
でも、トリュフのリゾットが超おいしいようにこの肉汁とトリュフの混ざったオリーブオイルは白い御飯を極上にしてくれました。
焼き鳥や魚のかまのあと、最後に頼んだデザートはこれまたフュージョン料理の極み。
手前がアーモンドトルテのマンゴムースに西京味噌をキャラメライズさせたアイス。
後ろは暖かいジバラのダークチョコのケーキの中に抹茶のプディング入っていて、それに梨のソルべが添えてあるもの。このチョコレートケーキがもう最高。ここのパティシエすごいかも。
やっぱり、ヨーロッパであまりおいしくもないのに高いだけの普通の日本食は食べに行きたくないけど、こういう新しい日本人シェフの考えないようなものがあるフュージョン・ジャパニーズって絶対いいとおもうなあ。

20.8.09

Hot summer in Zurich, finally

今年で一番暑い日だったそうです。32度だったそうです。明日はもっと暑くなるんだそうです。
会社も学校も暑いので休みにするべきだって、ニュースでは言ってます。

「ええかげんにしいや」

と、日本の夏を体の芯まで味わってきたわたしは、今大阪で、「暑あっつ (ー_ー;」と言っている人たちを代表して、スイス人に一言いいたい。

「暑つないって。。」

乾燥しているこの土地で、しかも陰に入ると、す・・・っと涼しい風なんか吹いちゃったりするんですよ。
こういう国の人にクーラーはオゾン層を破壊するから使わないでおきましょうねと言われたくないもんです。と、ぶちぶち言うのはここまでにして、今日はやっと次のオークションのカタログが完成したし、とりあえずやっと夏らしくなったことなので、ボートに行きました。
ということで、まずはチューリッヒ湖にでるサメからご紹介します。
以前、スイスのスオッチと言う時計がおしゃれだった時代に、某社からご招待を受けたパーティでお土産として頂いた水泳帽を大切にとっていたパト吉。
彼の引出しから、王子が最近これを見つけてて、今日晴れて再デビューを飾りました。ご本人とてもお気に入りの様子で、ズンズンずんずんズンズンとジョーズのテーマを口ずさみながら泳いでらっしゃいます。
船の舵を取っているはずの、パト吉はちゃんとスイス人らしくこの冷たいチューリッヒ湖深くもぐって泳いでおります。
そこに、最近おやじのすることを見て覚えた王子はエンジンかけて出発。
気持ちよく仕事に疲れて寝ていた母は思わずシャッターを押してしまいました。パト吉ごめんね。
とりあえず、湖の水はまだまだ私には冷たく、夏は終わって行くのでありましょう。

10.8.09

Last Beerstop before heaven

日本から帰ってからずっと、王子が水ばっかり飲んでいます。コーラもサイダーも何にも、いらないのだそうです。「スイスの水って本当においしいね。めちゃ冷たい水が水道から出るねんで。」

ダボスから車で5分くらいの標高1620メートルの村Monsteinにはヨーロッパで一番高いところにあるビールを作っています。ここの水は、自称水博士の王子いわく、甘いそうです。
そんなとこで作ってるビールはおいしいに決まってるんです。
今日は、村の夏祭り。村の青年会がやってる、ミルクの早絞りコンテストや、猟師組合の射的とか一通りやった後、お目当てのビールを飲みました。
わたしは、普通のヘレスという普通のビールで、パト吉はドンケレスという濃い色のビール。どちらも、手作りビールって感じでホップの味がきいています。これをチューリッヒの町で飲んでおいしく感じるのかどうかはわからないけど、村の肉屋さんが作ったハーブがいっぱい入ったバイエルン地方も顔負けの白いソーセージと焼きたてのブレッツェルを食べながら、きれいな山々を見て飲むこのビールの味は最高でした。

9.8.09

A night in the mountain

時差ぼけにならなかったのをよいことに、ちょっと働きすぎた今週。カタログ製作の締め切りだから仕方ないんだけど、週末はちょっと休憩。てなわけで、Klostersにいる王子たちを訪ねることに決定。アルプスの山が私を呼んでいる。
仕事の後、チューリッヒから列車に揺られること2時間半。さすがにおなかも空いてきました。。。。 駅で王子たちのお迎えの後、山も見ずにレストランに直行。
さすが高級別荘地なだけあって、プリンス・チャールズたちの舌をうならすおいしいレストランがじゃんじゃんあるこの村ですが、今日連れてってもらうレストランは、いつもハイキングの帰りに立ち寄る古い山小屋のレストランを最近、麓にあるホテル・アルピナが買い取ってリノベーションしたばかり。なんと素朴なのにセンスのいいレストランに早がわりしてました。
MonbielにあるこのレストランHöhwald 。値段もクロースタースなのにお手頃感満点。
パト吉のチョイスは、ここの地方(グラブンデン州)名物のピッソッケル。ここのは梨が入ってて、おしゃれ。
私のは、大好物のカプンツ。マンゴールドの葉っぱにパスタが包まれていて、ラクレットチーズと生クリームがかかっています。濃厚な一品にウレルカム・バック・ツウ・スイッツランドと心で叫ぶ私です。

ゴットファーザーのは、魔女風ポレンタ。何が魔女かはわかりませんが、ポレンタのなかにレーズンが入っていて、横にはベーコンとアルプチーズが添えられていました。これも、満点。
特に私このお皿が気に入っちゃって、早速ネットで注文しちゃいました。その名もハイジというラインで当然スイスメイド。
今日のおまけは、さりげなくパト吉を撮る振りして、盗み撮りしちゃった後ろの某ドイツ語圏では超有名歌手。以前チューリッヒのレストランで、T姉とSちゃんと食事に行った時も横にこの方座ってたことがありましたよね。「Aber bitte mit Sahne.... (著者訳.お願い。クリームもかけてね。。。)」
クロースタースにお越しの際は是非お勧めのレストランです。

8.8.09

Iréne Schweizer

日本の梅雨あけも見ずスイスにもどった日は、こちらも雨。まじ寒かった。。。空港で。。。

でも、今日は朝からとってもいいお天気で、私って夏が一番過ごしやすい国に住んでるのに、何で毎年日本やねん。とふと考え。でも夏しか3週間もの休みは取れないし。。。とまた考える朝でした。

ともあれ、今日はスイス人のT君が私に一度合わせたかったNY在住の友達で日本人の女の子とあう日。本当は3週間もの休みの後だし、しかも来週は9月のオークションのカタログの原稿書きの締め切り。でもね、この3日間は花の独身だし。遊ばなそんそん。

だって、王子とパト吉は毎年恒例の山ごもりだもん。ちょっと違うのは、例年は2人でテントを張りに行ったけど、今年はゴットファーザーの招待でSACというスイスアルペンクラブの山小屋へGo。
ということで、まずはチューリッヒの旧市街地でお茶から。お昼の3時に喫茶店でお茶とケーキなんて、何年やってへんやろ。。。たまにはいいもんです。日本から帰ってきて、この街の旧市街地のカフェに座って眺めていると、私ってなんて素敵な街に住んでるやろな。。。とふと思います。

夜はみんなでリマト川に浮かぶBarfussbarへ。6月にここで、Minouのコンサートを見たときは雨でテントの中だったけど、今日はオープン。最高に気持ちのいい夜。満月ですごい大きい月がグロースミュンスターにかかっています。

今日はスイス・フリージャズの大御所でピアニストのIréne Schweizerとサックス奏者の Co Streiffのデュオ。Iréneはかなりきわどいフリージャズで有名だけど、今日の音楽はとっても描写的で繊細。今夜のような爽やかな夏の夜にはぴったり。(日本で暑い中これを読んでる友達へ。。。ごめんね。スイスの夜って涼しいんだよ。軽くセーターとか羽織ってね。。。。)。素敵なコンサートでした。