30.12.09

Snow and Raclett

今年の初スキーにFlims・Laaxに行ってきました。お天気はちょっと悪かったんだけど、お昼は日差しも暖かく結構気持ちいい感じ。王子はじめ男子は、初ゲレンデなんか何のその。
私はへっぴり腰でこわごわスノーボード。

ランチ重視のパト吉が、お昼時の込む前にレストランに行こうと地図を見て見つけたレストラン、Restaurant Stalla。パト吉にしては上出来。山小屋風のおしゃれな感じ。
メニューはラクレットとフォンディユーのみ。いいねええ。。アルプスだね。。。

一緒に来ていたT姉夫婦と私は午後まではバッテリーもたないし、天気のいい今のうちにもう一本滑っとこうと、パト吉に先にレストランに行って席とっておいてよ。と別行動へ。
でも、レストランに私たちがたどり着いた時には、パト吉の影も形もなし。私の携帯、最近調子が悪くってスイッチが切れていたし。
泣きそうな声でやっと携帯がつながった私に電話してきたパト吉によると、王子と王子の親友N君にチーズは嫌とこのレストランを却下されたらしい。
ゴンドラ横のオオバコ大衆レストランでソーセージとフレンチフライでも食べるよ。との寂しそうに私に告げるパト吉にハイジがアルムのおじーさんの小屋でやってもらったみたいなとろーッと溶けているチーズを目の前にした私はじゃあ私もそっちにいくよとは言えず、じゃあ後でこっち来てね。と返事した私。
しかし…かなりひどかったらしい。ミグロレストランよりひどいとの談で、ご飯はすべて冷めていて、しかもまずい。高い。その上すごい混んでいて。と、さびしそうに私に話すパト吉にこの写真は見せられません。(撮ったあとすぐ見せたのはあんたやろという、T姉の声が聞こえる。) 
おじさんが暖炉で暖めたチーズを、とろーーーっとポテトの上にかけてくれて。

その上絶妙のチーズの塩加減。また行きたいね。
でもこの後は小雪も降ってきて地面は見えなくなってきて。この時点で私は帰りたいモードへ突入。私と同じような気持ちになってらっしゃったT姉さんと、滑って麓まで降りていった男子を無視してゴンドラに乗りLaaxへ。でもその怠慢のおかげで、車を置いたFlimsから男子に迎えに来てもらうまでの間、新しくできたRock Resortを2人で見学。いいお店もたくさんあるし、レストランもおしゃれ。分譲マンションもまだ4部屋残ってるみたいよ。。。ちなみに。
また、お天気のいい日に滑りに行きたいですね。

25.12.09

Buon Natale

今日はクリスマス。子供たちはゲームをしたり、もらったおもちゃで遊んだり楽しそうです。
おかげで、私もなんかゆっくりした気持ちで。

毎年25日は、パト吉の兄弟家族も一緒に、義理マモンの七面鳥でお手伝いで大忙しなのですが、
今日は義理兄が新しく買ったオーブンでローストビーフを作ると張り切っているので頑張ってもらうことにしました。 
Gauchoで注文したアルゼンチンのフィレを低温で3時間くらいオーブンに入れてたら出来上がりとのこと。料理の出来ない義理姉のかわりに頑張る姿が涙ぐましいです。
と言うことで今日の私は今月T姉のRico's Kitchenで今月ならったピエモンテ・エノクラブ風パンナコッタとソース担当。いまからベーネーゼソースとペスト・ヴェルデを作るだけ。

昨日の聖夜は、王子とパト吉が教会のミサに行っている間に私が、義理マモンの「おすしが食べたい」のリクエストにお答えしてにぎりに巻き寿司に張り切ってつくりました。
結構、私すし上手かも。写真は忘れてしまいました。と言うことでせめて撮った前菜でお茶を濁させていただきます。
スモークサーモンのマスカルポーネムース、ノブ風マグロのたたき、グリルした貝柱のバジル和えの3品です。
ではではソース作ろっと。

15.12.09

My birthday

アラフォーでいまさら誕生日もなんですが、王子の親友も私と1日違いの誕生日で泊りがけのパーティに出かけちゃったので、ひさびさに夫婦水入らずでRestaurant Hirschbergへ行きました。

ただでさえ予約の取れないレストランなのに私の誕生日は12月なかばの一番レストランが込む時期。

確か去年も行きたいと言ってて、パト吉が予約の電話を入れたのが2日前。涙を呑むことに。
今年はパト吉も食べ物の恨みの怖さを覚えたのか、2週間前ぐらいに予約完了。
おいしかったです。。。これやでまた来たいと思っちゃうレストランの基本は。本当に食べに行っておいしかったし、サービスもいつもオーナー夫人のフラウ・エグリがにこにこと応対してくださって。
つんけんとした気取ったどっかの芸術家気取りのレストランとは大違い(私も根に持つタイプ?)
たまに長い間待つこともあるけど、狭いレストランにコックさん一人なんだからご愛嬌。ここに行く時はゆっくりした気持ちの時とおしゃべりの進む相手と行くしかない。
ビストロ風のかわいらしい店内はクリスマスの装い。
私が頂いたのは、蛸の暖かいサラダとラム肉のフィレ。このお肉には、皮を剥いたお茄子とペパーミントと炒めたものととってもクリーミーなポレンタのつけあわせ。ポレンタ好きの私にはたまりません。
ここでギブの私を横目にフラウ・エグリが持ってきたものはここの名物焼きたてのタルト・タタン。本当に商売上手な方です。食べたあとはさっとデザートワインを勧めたり、ケーキを見せてくださったり。
この暖かいタルトとシナモンのアイスクリーム。パト吉、恍惚の表情を浮かべる。
ごちそうさまでした。

5.12.09

Art or Food? that ist the question.

最近ブログをサボっていたので先月の話で申し訳ありませんが、せっかく写真も撮ったことだし。

ということで、私がずーーーーと行くのを拒否していたPetermann's Kunststubenへ行くことになったお話です。

ギャラリートークのあと企画くださったEさんとお友達がギャラリーの隣にあるレストランってミシュラン19ポイントあるのよね。ランチメニューだと結構お安いわよ。(と言う話から始まりましたよね?)


なぜ拒否していたか。。。3年前の母上の展覧会準備中のこと。展覧会の続きとしてレストランにも絵をかけることがあるのですが、レストランでミーティング中のスター・シェフ様ご本人のよこで私が絵を掛けていた時、ミーティングのお客様やレストランの他の人々がとても美しい絵だと褒めてくださった瞬間。「絵をはずして欲しい。」のシェフ様一言。「僕の皿の上のアートと喧嘩するから。」

人が褒められるのが許せないタイプ?

おいしかったですよ。でも、そこまですごいのか。このレストラン。

Nihonga at Kuesnacht

クスナハトにあるGallerie Ellen Richardでの、母上の展覧会も終盤になってきました。
ギャラリートークやアペロにお越しいただいた皆様応援ありがとうございます。1月16日まで開催しております。
会社の方も後はオークションを残すのみ。今回の目玉商品は林風眠(LingFengmianとよむ)の2枚の水彩画。いくらで売れるか楽しみです。

彼の作品はコピーがすごく多く、本国中国ではとても人気のある作家。今回のうちの作品は、スイス人オーナーが直接1940年代後半に作家から買った作品なので高く売れて欲しいですん。25周年記念オークションだし頑張ろう。。。

27.11.09

A Hard Day's Night

ひさびさに、はっきり言って1ヶ月ぶりに、何もしないと決めて休みを取りました。

王子も今日は先生の都合で11時から休校だし休みを取ったと言うのもあったのですが、

やっと会社の25周年パーティが昨日終わりました。

ブログってやっぱり時間もだけど、心の余裕がないと書けないもんです。
時間は忙しくてもやる気さえあればつくれるもんだけど、気持ちがついていけない時はだめですね。
6時の鐘とともに、Harmony Oberrieden(社長が住んでる地元のブラバン)のファンファーレとともに、テープカットにはじまりお客様を引き連れて、ブラバンの後についてパーティ会場へ。

300人ものお客様が来てくださり大成功に終わりました。あまりにもたくさんすぎて一部の方は階段の下でお待ち状態。申し訳ありませんでした。
私もこのオークション会社に勤めて15年。スイスに来て15年、結婚して15年。時のたつのって本当に早いですね。

24.10.09

Alba to Mondovi

Neiveの教会


今回の旅は田舎でゆっくりするのが目的だったので(リグリアでのつらかった日々は忘れることにしました。)近場を見学することに。

バロロやバルバレスコはいつも行ってるので、今回は少々志向をかえてAlessandroお勧めのマイナーな町へ。

スローフードの村Braに行った帰りに隣町Cherascoへ。ここの名産はカタツムリ。食べたかったのは私だけで王子とパト吉には却下される。王子が言うには、一度根性試しに学校の帰りに友達の前でカタツムリ(ナメクジ???)を食べたけど、あれはどろっとして、気持ち悪かった。との爆弾発言が。親的には友達かえて欲しい。。。

それからクッキー好きのAlessandorに教えてもらったBaci di Cherascoを買おうと張り切っていたのにイタリアのシエスタの習慣を忘れていた私たち。4時まで待つのはちょっと長かったのであきらめました。どなたか行かれる予定の方、是非お試しあれ。



その次の日はアルバをゆっくり探索することに決定。
まずはCasa Ressiaの朝ご飯に出てくる生サラミを求めて町へ。LuisetAgrisalumeriaは、アルバのマーケットの横にあって、昔ながらの手法でサラミを作っているお店。生サラミからバロロワインやトリュフ入りもあります。特にここのラルドもおいしいのです。とっても親切な素敵な奥さんがサラミを真空パックにしてくださるのでお持ち帰りにも最適です。

行ったことのなかったアルバの大聖堂の中へ。仏教徒の母を置いて、カソリックの王子は教会ではなれたもの。お祈りをしてキャンドルに火をともしています。本当にアルバってお金持ちの街なんだなって教会の中を見て実感。トリュフ長者とかいるのかな。今、街の地下にあるローマ時代の遺跡を発掘中と歴史に強い若者Alessandro君が言ってました。



木曜日で小規模な市が立つ日だったので、さっそく生のポルチーニ茸を買おうといったのですが、今年は暖かく乾いていたそうであまり採れないとのこと。


その代りにこの王子の嬉しそうな顔。最近野球に燃えている王子は、ばっちもんのヤンキースのキャップをゲット。秋冬用やそうです。



このモップの並べ方ちょっと好きかも。


Mondoviの丘からの眺め―アルプスの向こうまでみえます


Cherascoのお城

Mondoviの広場―フレスコ画がとてもきれいです。

ところで、今回の旅には関係ないのですが10月のはじめにアルバではパレオが行われます。でも馬ではなく、ロバで。これは、昔Astiの街と対抗していたアルバは戦いに敗れます。そのとき、悔しいのでAstiで伝統的に行われるパレオをパロディって、ロバでパレオを行ったそうです。一度是非観て見たいものです。

Casa Ressia

ワイン畑の中にある小さな農園。そこがCasa Ressia。今回が3回目のステイになりました。
以前T姉たちとみんなでFiera Nazionale del Tartufo bianco d'Albaに行った時、T姉の取りたかったAgriturisumo が一杯でここを紹介してもらったのがはじめだったよね。
ここに来るとなんか親戚のうちに泊まり来たみたいな錯覚に陥ってしまいます。

我が家のお気に入りはワイン畑の中を下のタナロ川まで散歩すること。
柿、梨、ざくろと木にはたわわに果物がなっています。梨の木に登って、家の子サル王子も大活躍です。
ここのアグリツーリズモは、ワインの兼業農家でお父さんのBeppeさんの仕事はアルバの町の電気の配線などをする仕事。息子のAlessandro君はホテルの仕事。お母様が何年か前に亡くなられて以来このホテルをきりもりしています。
B&Bなので夕食は食べれませんが、ここピエモンテのランゲ地方はグルメのメッカ、おいしいレストランはどこの角にもあります。夜帰るとお父さんのBeppeさんの出番。グラッパでいつも迎えてくれます。彼はイタリア語しか話せないので、私の最適のイタリア語の練習相手です。
朝食はこんな感じ。アルバ産のジャムやジャンデューア・チョコペースト(パト吉、買い込みまくり)に、昔ながらの製法で作られた生サラミにラルド。
それからAlessandroの趣味はケーキとクッキーを焼くこと。以前から「ぼく、お菓子作るの好きなんです。」と作っていたけれど、今回はパワーアップしていました。このりんごのケーキなんか王子は2切れも食べてました。イタリア風のクッキーのような質感のケーキで本当においしい。イタリア人は朝ご飯にクッキーや甘いペースとリーにケーキが定番と言うけれど、これは納得。
さくさくのクッキーたちBaci di Alssandoro
また行くね。

20.10.09

Adventur in Liguria

All'amico fedele dell'umo ― 人間の忠実な友達
このワンちゃんがすべてのはじまりでした。最初は、ここにリチャード・ギアが来て映画Hachiの宣伝のために立てた銅像か知らん。とか冗談を言っていた私たちでした。
Stella Marisと言う名のホテルをインターネットで見た時、いやん。ロマンチックやん。たまには、こんなんも、いいんちゃうん。と思った私があほやったんです。
船でホテルに着けると書いてあったんです。でも、その最終の船が昼の3時とは普通の人は思わないと思うのです。
トリノのEatalyがあまりにもおもしろかったので、長居してしまったのは私です。魚のせりとかやってたり。小さいマグロ1ぴきが5ユーロですよ。お昼とかも食べて楽しいところでした。
でもね、そういうことってホテルの人ももっとちゃんと教えてくれればいいでしょ?
結局CamogliのPunta Chiappaと言うとてつもなくワイルドなところにあるホテルの人が電話で、
「San Roccoと言う村に車を置いて30-40分歩けば着きますよ。とても景色のいい散歩コースですよ。」
なんて軽く言うもんだから、私たちも、じゃあ。そうしようか。3日分の荷物だけ各自リュックに詰めて歩こうよ。なんて。。。
まず、San Roccoに着きましたところ、そこでは秋の栗祭りが開催中。違法駐車の嵐。。。運よく停めるところが見つかったので、早速出発。
私たちの車は、ハチ公の銅像の前に停めていざ出発。
山の頂上から海の方向へ向かうこと30分。階段を下りるばかりで、膝ががくがく。ふくらはぎパンパン。しかも、今日は最高に天気の良い日で秋なのに30度を超える真夏日並み。
やっと海の下に着きました。
と、思ったら。やっとホテルの看板が。結構ここまで本当にこの道でいいのかしらと心配しつつ着てたのです。「ここから7分」と書いてある。しかしそれは、恐怖の階段。日本の寺でもこんなんないで。
でも、まあね。頑張った甲斐はあったかな。とにかく、最高のロケーション。下の写真がPunta Chiappaから見たホテルです。
しかしオフシーズン。1日目の夜は3組の客が泊まっていたけど、2日目はわたしたちだけ。スタッフは10人ぐらい。元とれんやろ。ここ。
とにかく、僻地だから他のところに夕食にもいけず、ホテルで2日とも食事を取りました。なかなかいけるけど、とにかく高い。1日目の夜は、天気もよかったので、このテラスでのアラフレスコの食事。
私には、寒すぎ。。。昼間暑かったから分厚いセーターはすべて車。ジャケットもなし。3人とも洋服の下にパジャマを着こんでの食事。ロマンチックなんややけどね。寒いっちゅうねん。


部屋は、すべてコテージ風。なかなかかわいい部屋。しかし。。。浴室が最悪。ステンドグラス風の窓は5枚くらいガラスが抜けて、イモリがボンジョルノ状態。シャワーも古い。引っ掛けるところは当然こわれていて、手で持ちながらのシャンプー。しかも、この日スゴーイ強風で木も波もなびく、揺れるのオンパレード。まじ怖かったです。飛ばされるんちゃうかと思いました。
でもね、ホテルのスタッフも大変やと思うわ。親切やったし。御飯おいしかったし。
窓から見える地中海一人じめやし。
でも、たぶんもう一回行こうとは思わないです。それから、普通のタウン派の人にはお勧めしません。イタリアで冒険してみたいあなた。勝手にどうぞ。
ところで、車を停めたSan Roccoの村は小さいけれどきれいな家が建ち並ぶところ。カフェ兼何でも屋さんみたいな店には、普通の市販のパスタやジャムではなく、デリカテッセンみたいな感じで、ちょっと高級別荘地のよう。
ここにあるLa Cucina di Nonna Ninaで帰りにお昼を食べました。とても小さなレストランで、下は八百屋さん。
ここでリグリア料理を堪能しました。
まずは、手打ちのTrofie al Pesto。パスタにとっても腰があっておいしい。ペストもたぶんパルメザンのかわりに、ペッコリーのを入れているような味。
メインに、私は蛸の煮物、パト吉はめかじきのグリル。
デザートにでてきた、手作りのジェラートは松のみ入りと栗入りで秋を感じる最高のメニューでした。
すべて地元の有機素材を使って調理されるこのレストラン。超お勧め。

やっとホテルから開放された私たちは、昨日の強風はなんだったの。みたいなお天気に誘惑され、Camogliの浜辺で泳ぐことに決定。私は砂浜の石集めに専念。
ここでおいしいフォッカッチャ屋さん発見。Revello。薄い生地の中にチーズが入っているのから、定番のものまで。ただね。食べている包み紙を見ると、なんと日本にも出店しているのを発見。
日本人すごいね。こんな地の果てみたいなところの店、どうやってみつけるんやろね。
何はともあれ、ハチ公のおかげで車も3日後鍵をかけ忘れていたにもかかわらず、ナビもビデオも車も盗まれずでよかったです。パト吉。。抜けすぎ。
ホテルはともあれ、Camogliはとても素敵な小さい街で今度来るときは街の中のホテルにしようと誓った我が家の面々でした。

海はいいよね。王子。



















19.10.09

Cucina piemontése


ピエモンテは本当においしいものがたくさんあります。特に秋。

スイスの秋休みの時期という事もあって、ちょっとした高級レストランはスイスジャーマンしか聞こえてこないことは少ーしつまんない感もありますが、ご愛嬌と言うことで今回の旅のレストランレポートです。

まずは、トリノ。ピエモンテ州の首都というだけの事あって、甘いものばかりじゃなくてレストランの数もかなりあります。まずは、某サイトで見つけた行列の出るピザを食べに行こうと思ったところ、ホテルのレセプションの女性に、そんなトリノの端っこのわからないところへ行かずに、街の真ん中にいるんだから近所のメチャクチャおいしいところを教えてやるといわれ、チューリッヒから着いて夜も9時になっていたのでそちらのピザリアへ。NEVEREVERAGAIN。イタリアの若い女の子においしいもんの子と聞いてはだめです。王子まで、「こんなピザやったら、スイスのスーパーで買うピザのほうがおいしいで。」との爆弾発言。入り口には、すごい大きく光り輝くピザ釜があったのです。

でも、たぶん生地は工場直行のスイスの工場で作られるBarillaのものかも。。。ほんまにおいしなかった。。。車を走らせてもうまいもん食いにいこ。と言う父伝来の家訓を忘れてしまった私がわるい。


2日目の夜は気を取り直して、これまたホテルの横にあったRistorante C'era una voltaへ。(家訓はどうなる。。)ここのメニューは季節(ポルチーニぜめ)とご当地ものの2つ。仲良くパト吉と1つずつ注文することに決定。某トリノ在住の方がお勧めのレストランですが結構おいしい。とくにこの生のポルチーニだけにバーニャガウダがかけてある一品はめちゃうま。アンチョビがまだこりっとはいっている食感もGood. このあとポルチーニだけのフライ、リゾット、カラパッチョとなかなかポルチーニ好きにはたまらん感じ。ご当地ものもおいしかったです。

次に訪れたのはBraにあるSlow Food本部のキャンティーンでもあるオステリアBoccondivino。すごい殺風景なとこですが、オステリアだしね、社食やしね。でも、ここがあのスローフードの本部かとちょっと感動。Braは小さい町だけれど、人が住んでる、働いている、動いてるって感じのところでした。

メニューはピエモンテ料理の発表会みたい。ここの姉妹店Osteria dell'arcoがAlbaにあってそこには、ディナーに行きました。どちらのレストランもスローフードがやっている系列店だけあって、定番メニューはほとんど同じ。違うのはBraの店には近くにある街のCherascoの名産品カタツムリなどのメニュ―Lumache di Cherascoなどと、値段。同じものでも5ユーロは安い。

さすがこの10月のアルバのレストランはFiera del tartufoの影響もありぼってるくらい高いし。
アニョレッティのセージバターあえ(アルバ店)。王子とパト吉の大好物。私は基本的にラビオリ系が好きじゃないのでめったに注文しないのですが、これは皮もうすくておいしかったです。

同じくアルバ店の子牛のもも肉のポルチーニ添え。美味。

ピエモンテ名物Tajarin(タヤリンとかタジャリンとか言う人がいる。地方の方言によるのかな?)。我が家のみんなはこの細いこしのない麺が大好き。ここでは、ひき肉の代わりにバロロワインの入ったサルシッチャを使用。美味X2。

これまたピエモンテ名物ビテロトナト。ツナソースがかなり濃厚でした。(ブラ店)

さらに、名物のブネとパンナコッタ。ここのパンナコッタはかなりまったりとしていて、すごい濃い。プリン系好きの王子には満点札を高く上げていました。

その次の日は、泊まったCasa Ressiaのお父さんBeppeの友達が経営しているアルバの街外れにあるDaniel'sへ。少々殺風景なシェルのガソリンスタンドの横にある大きな幹線道路沿いの1軒屋なのですが、外から見た感じは結構素敵な隠れ家風。予約も入れていたので中に入ると、客は私たち3人。平日だしまだ8時半だし。でもその夜は結局後1組の客が来て終わり。ロータリーやライオンズが使ってるらしいので、客の来るときは来るんでしょうね。
今月号のフィガロの「やっぱりおいしいイタリア」にのっていたこの店。昔のからの古いピエモンテ料理を出すと記事にありましたが少々いい意味から外れてしまっているのかもしれません。このページの上角にある写真はバロロワインで煮た牛肉のブラサートですが、このページの上の方に載っている写真のソースは煮込みすぎて焼肉ソースのよう。お肉もいつ煮たのか知らん。結構おいしかったのですが今日の客は私たちだけだし。。。と少々?ものでした。
アルバ最後の夜。このために私たちお昼も抜いちゃってます。いつものEnoclubにやってきました。
ここの売りは地下の倉庫のようなところにあるレストランなのですが、今年は上の広場に面したところがEnotecaとなっておしゃれにパワーアップ。上のメニューはとてもお手軽間もあって今度は是非ランチも試してみたい感じです。Piazza Savonaも歩行者天国となりきれいになっていてアルバの街お金あるなあ。。。
まずは、ここまできたかのCarne crudo(牛肉のタルタル)の黒トリュフがけ。オリーブオイルとも絶妙で、先日Osteria dell'arcoで食べた味のない分とは別物。ピエモンテでこれ食べて以来、実は私は超生肉ファン。フランス風のコニャックや玉ねぎの入ったのはちょっとパスですが。。。
そして待ってました。Tajarin al tartufo bianco d'alba!!!!
日本の母には去年ここで、「私、松茸のほうがいいわ。」と4時間チューリッヒからここまで来ていわれましたが、我が家の3人は違います。
王子なんか、秋休みはギリシャの海行くより、アルバのトリュフ犬のディアナと散歩してトリュフさがすねん。といった今回の旅行の張本人。
さすがは、陸のダイアモンド。おいしいかったっす。。。合掌。
ここのエノクラブのいいところは、その辺のレストランみたいに、ストップと言ったら削るのやめてはかりに残りのトリュフ置いて値段決めるようなしょぼいことをしないことです。当然値段は高めですが、その価値大。
このあとまたまた私がこのレストランが一番と思わせる一品子牛のほほ肉のブラサート。
とろける食感。絶妙の香辛料。付け合せのほうれん草までバッチシのかたさ加減。
毎年来たいと思わせるレストランの一つです。

それから、最後にこれまたCasa Ressiaの若主人Alessandro君がピエモンテのアルバを含めたランゲ地方でで一番おいしいと思う店、Treisoにある以前も一度T姉といったTrattoria Risorgimento。
名前からして、SVP系の店。ランチにいったのですが、座ってるお客さんも観光客ゼロ。作業着のお兄さん方もたくさんいらっしゃる感じ。メニューも当然なく、おばちゃんが口で言ってくれるのに集中して聞くのみ。1年頑張って習ったイタリア語を使うチャンス。いまだに話せませんが、イタリア料理に関してのボキャブラリーだけは誰にも負けませんぜ。
はっきりいって、ここの料理は家庭料理でめちゃ簡単なもんばかり。でもね、これが本当のイタリア人の好きなマンマの味なんでしょうね。おいしかったです。ちなみにこの1週間の旅行で食べたなかで一番安かったです。