19.10.09

Cucina piemontése


ピエモンテは本当においしいものがたくさんあります。特に秋。

スイスの秋休みの時期という事もあって、ちょっとした高級レストランはスイスジャーマンしか聞こえてこないことは少ーしつまんない感もありますが、ご愛嬌と言うことで今回の旅のレストランレポートです。

まずは、トリノ。ピエモンテ州の首都というだけの事あって、甘いものばかりじゃなくてレストランの数もかなりあります。まずは、某サイトで見つけた行列の出るピザを食べに行こうと思ったところ、ホテルのレセプションの女性に、そんなトリノの端っこのわからないところへ行かずに、街の真ん中にいるんだから近所のメチャクチャおいしいところを教えてやるといわれ、チューリッヒから着いて夜も9時になっていたのでそちらのピザリアへ。NEVEREVERAGAIN。イタリアの若い女の子においしいもんの子と聞いてはだめです。王子まで、「こんなピザやったら、スイスのスーパーで買うピザのほうがおいしいで。」との爆弾発言。入り口には、すごい大きく光り輝くピザ釜があったのです。

でも、たぶん生地は工場直行のスイスの工場で作られるBarillaのものかも。。。ほんまにおいしなかった。。。車を走らせてもうまいもん食いにいこ。と言う父伝来の家訓を忘れてしまった私がわるい。


2日目の夜は気を取り直して、これまたホテルの横にあったRistorante C'era una voltaへ。(家訓はどうなる。。)ここのメニューは季節(ポルチーニぜめ)とご当地ものの2つ。仲良くパト吉と1つずつ注文することに決定。某トリノ在住の方がお勧めのレストランですが結構おいしい。とくにこの生のポルチーニだけにバーニャガウダがかけてある一品はめちゃうま。アンチョビがまだこりっとはいっている食感もGood. このあとポルチーニだけのフライ、リゾット、カラパッチョとなかなかポルチーニ好きにはたまらん感じ。ご当地ものもおいしかったです。

次に訪れたのはBraにあるSlow Food本部のキャンティーンでもあるオステリアBoccondivino。すごい殺風景なとこですが、オステリアだしね、社食やしね。でも、ここがあのスローフードの本部かとちょっと感動。Braは小さい町だけれど、人が住んでる、働いている、動いてるって感じのところでした。

メニューはピエモンテ料理の発表会みたい。ここの姉妹店Osteria dell'arcoがAlbaにあってそこには、ディナーに行きました。どちらのレストランもスローフードがやっている系列店だけあって、定番メニューはほとんど同じ。違うのはBraの店には近くにある街のCherascoの名産品カタツムリなどのメニュ―Lumache di Cherascoなどと、値段。同じものでも5ユーロは安い。

さすがこの10月のアルバのレストランはFiera del tartufoの影響もありぼってるくらい高いし。
アニョレッティのセージバターあえ(アルバ店)。王子とパト吉の大好物。私は基本的にラビオリ系が好きじゃないのでめったに注文しないのですが、これは皮もうすくておいしかったです。

同じくアルバ店の子牛のもも肉のポルチーニ添え。美味。

ピエモンテ名物Tajarin(タヤリンとかタジャリンとか言う人がいる。地方の方言によるのかな?)。我が家のみんなはこの細いこしのない麺が大好き。ここでは、ひき肉の代わりにバロロワインの入ったサルシッチャを使用。美味X2。

これまたピエモンテ名物ビテロトナト。ツナソースがかなり濃厚でした。(ブラ店)

さらに、名物のブネとパンナコッタ。ここのパンナコッタはかなりまったりとしていて、すごい濃い。プリン系好きの王子には満点札を高く上げていました。

その次の日は、泊まったCasa Ressiaのお父さんBeppeの友達が経営しているアルバの街外れにあるDaniel'sへ。少々殺風景なシェルのガソリンスタンドの横にある大きな幹線道路沿いの1軒屋なのですが、外から見た感じは結構素敵な隠れ家風。予約も入れていたので中に入ると、客は私たち3人。平日だしまだ8時半だし。でもその夜は結局後1組の客が来て終わり。ロータリーやライオンズが使ってるらしいので、客の来るときは来るんでしょうね。
今月号のフィガロの「やっぱりおいしいイタリア」にのっていたこの店。昔のからの古いピエモンテ料理を出すと記事にありましたが少々いい意味から外れてしまっているのかもしれません。このページの上角にある写真はバロロワインで煮た牛肉のブラサートですが、このページの上の方に載っている写真のソースは煮込みすぎて焼肉ソースのよう。お肉もいつ煮たのか知らん。結構おいしかったのですが今日の客は私たちだけだし。。。と少々?ものでした。
アルバ最後の夜。このために私たちお昼も抜いちゃってます。いつものEnoclubにやってきました。
ここの売りは地下の倉庫のようなところにあるレストランなのですが、今年は上の広場に面したところがEnotecaとなっておしゃれにパワーアップ。上のメニューはとてもお手軽間もあって今度は是非ランチも試してみたい感じです。Piazza Savonaも歩行者天国となりきれいになっていてアルバの街お金あるなあ。。。
まずは、ここまできたかのCarne crudo(牛肉のタルタル)の黒トリュフがけ。オリーブオイルとも絶妙で、先日Osteria dell'arcoで食べた味のない分とは別物。ピエモンテでこれ食べて以来、実は私は超生肉ファン。フランス風のコニャックや玉ねぎの入ったのはちょっとパスですが。。。
そして待ってました。Tajarin al tartufo bianco d'alba!!!!
日本の母には去年ここで、「私、松茸のほうがいいわ。」と4時間チューリッヒからここまで来ていわれましたが、我が家の3人は違います。
王子なんか、秋休みはギリシャの海行くより、アルバのトリュフ犬のディアナと散歩してトリュフさがすねん。といった今回の旅行の張本人。
さすがは、陸のダイアモンド。おいしいかったっす。。。合掌。
ここのエノクラブのいいところは、その辺のレストランみたいに、ストップと言ったら削るのやめてはかりに残りのトリュフ置いて値段決めるようなしょぼいことをしないことです。当然値段は高めですが、その価値大。
このあとまたまた私がこのレストランが一番と思わせる一品子牛のほほ肉のブラサート。
とろける食感。絶妙の香辛料。付け合せのほうれん草までバッチシのかたさ加減。
毎年来たいと思わせるレストランの一つです。

それから、最後にこれまたCasa Ressiaの若主人Alessandro君がピエモンテのアルバを含めたランゲ地方でで一番おいしいと思う店、Treisoにある以前も一度T姉といったTrattoria Risorgimento。
名前からして、SVP系の店。ランチにいったのですが、座ってるお客さんも観光客ゼロ。作業着のお兄さん方もたくさんいらっしゃる感じ。メニューも当然なく、おばちゃんが口で言ってくれるのに集中して聞くのみ。1年頑張って習ったイタリア語を使うチャンス。いまだに話せませんが、イタリア料理に関してのボキャブラリーだけは誰にも負けませんぜ。
はっきりいって、ここの料理は家庭料理でめちゃ簡単なもんばかり。でもね、これが本当のイタリア人の好きなマンマの味なんでしょうね。おいしかったです。ちなみにこの1週間の旅行で食べたなかで一番安かったです。