11.3.12

It has been one year since 3.11.

もう一年ですね。
先週から毎晩のように、日本の映画や、催し、テレビの特集などが行なわれています。

私も金曜日にベルンの大使館の式典に参加させていただきました。大使のお話や、スイスの首相からの手紙などの後、当時日本に行かれたレスキュー隊の方のお話も素晴らしいものでした。その方の犬達は今日来ていないけれどと言う一言もありましたが、スイスの雪崩でのレスキュー犬が一番早く日本についたという話も感動的でした。

でも、結構なんか。忘れられているなって言う気持ちは拭えません。スイスの首相も忙しいだろうけど、お手紙だけだし、カメラもベルンのローカル局のカメラが一台。

在スイス日本大使館の広報文化会館JICCでは、今日から行なわれる東北復興—明日への力という写真展示と映画会を一足お先に観せて頂きました。
娘の遺体を見つけて泣き崩れる母親、瓦礫の下敷きになっている母親にごめんね。といって叫ぶ男性の写真など、目を背けたくなる様な報道写真や、復興の様子などの写真が展示されていました。でも、報道写真って過酷ですよね。見たくないけれど、見せないと人には伝わらないんだから。

式典でスピーチをされた、Sonntagという新聞の編集長が先月日本に行って感じた事をいろいろ語って、日本のものを食べても大丈夫なのにいまだに外国の人は日本のすべてが汚染されていると思っているという話しから、でも、日本の政府はこの間まで言っていた原子力発電量を減らしていくと言っていたのを、急にひるがえし、何の政策も、未来の設計も語れる政治家がいないという痛烈な発言も大使を前に堂々とされていました。
車窓からみたこの景色も、スイスではもうすぐ廃止になるんだなあと言う漠然な思いで見る私でありました。