4.11.08

Love actually

今トレンドのレストランを試すという指名のもと、Le Café Anglaisというモダンブリティシュレストランに行ってきました。

モダンブリティシュの大御所 Rowley Leighが、ノッティングヒルズにあるKensington Placeをやめて去年ここをオープンしたということ、Kensington Placeもすごくおいしかったから楽しみにして行きました。

ロケーションにまず、少しがっかり。Whiteley’sというシャビーなショッピングセンターの3階。
ドアを開けて入ると、なんちゃってアールデコ。改装費は高かっただろうけど、これをアールデコとよんでほしくない代物。

しかし、この夜のエンターテイメントはこの入り口からはじまりました。

まず、この200席もあり、しかも連日予約で満員というレストラン(実際私たちも7時から9時という、ロンドンらしい予約をありがたく頂戴いたしました。)、その入り口横の席に10人ぐらいの家族ずれが座っていました。そのパパさんは私がいつも見ているBBCのニュースキャスターさん。

お、有名人と思ってはいると、私たちの背中後ろの席には、映画Love actuallyの最後のシーンでズボンを下ろして歌ったミックジャガーのようなロックシンガー役で出ていたBill Nightyさんが座ってるではないですか。おお、、、と思いつつ注文して食べ始めた頃、隣に白髪のそれはニコニコ愛想のいいおじい様紳士と、エレガントなマダムが座られました。その紳士は、座る前から私たちと話したいモードで、おいしいですか?と声をかけつつ、今日は私たちの結婚40周年記念日なんだよ。とはじめてしまいました。最初は、え、っと戸惑っていた私たちに、弾丸のように話し始めた紳士。

いきなり、「僕はニコルキッドマンの映画で、心臓発作になってね。」というから、あら映画館でかしらと思っていたら、その映画で演技中にということが判明。
そのあとは、「コリン・フィースが僕の上に座ってね。妻はうらやましがって仕方なかったよ。」という話は、死体を演技?していた時という事が判明。
極めは、「湖にハリーたちが行進していくシーンの上の先生たちの椅子の横に座っているとね。それは楽しかったよ。。。特にクロムやフレア達がが行進して行くシーンは上から見ていてそれは素敵だったよ。」とハリーポッターと炎のゴブレットで、プロフィットとして出たことが判明。
「もともと、昔はアメリカ人の奥様とバハマに住んで、洋服の仕事をしていたんだ。でもね。僕はやはりイギリス人だから寒いとこが好きでね。帰ってきたんだ。趣味で時々映画に出るんだよ。」
この紳士の四方山話で私たちの最後のロンドンの夜はすごく楽しかったです。
食事はというと。実際のところ、まあまあでした。イギリスのグルメたちはジェイミー・オリバーのことを小ばかにしますが、実際ここなんか彼のスタイルのパクリ結構ありました。
有名人たちが一杯ってとこが、面白かったけどそれだけかな。
私の一緒に行った友人はベジタリアンなのですが、予約の時に確認したにもかかわらず、べジ・メニューは一品のみ。しかも、べジたちが食べそうにもない、スパイシーで、にんにく・たまねぎ豊富な品。
気を取り直してスターター。温かい燻製うなぎとベーコンのサラダは、あっさりとしていて、しかもベーコンのカリカリととてもマッチして、とてもおいしかったです。ベーコンとうなぎって合うんですね。
それから友人のスターターのフェンネルのディルあえパルメザン添えもおいしかったようです。少々脂っこかったのが難だったよう。
その後、注文するもののない友人は私のローストチキンのエストラゴンソースを横目に、サイドディッシュのほうれん草と、ポテトのグラタンドーフィノワを注文。ここで、難は、ウエイターがベジタリアンの彼女のオーダーということを忘れて、私のお皿にサイドを持ったり、チキンの入っているフライパンからサーブもしないし、テーブルに置きっぱなしで、さめちゃうしでちょっと残念。
あと、キッチンのメインの見せ場兼レストランの目玉でもある、ロースターが見える位置に私たちはいたのですが、そこにはチキンの姿はなし。ぱさぱさの鳥さんでした。残念。いつグリルしたのでしょうね。
でも、楽しい夜でした。